

ジアジーラは、シチリアを愛するジョヴァンニと妻イザベラによって、2004年に始まったワイナリーです。名称は、かつてシチリアを支配したアラブの時代に伝わる、アラビア語で「島」を意味する言葉に由来しています。
二人が魅了されたのは、シチリア南東部、シラクーザ県ロゾリーニの豊かな自然と素朴な農村風景でした。ノート近郊、標高約250メートルに位置するこの地には、低い石垣に囲まれた畑と、樹齢数百年に及ぶオリーブの古木が広がります。その景観に惹かれた二人は、約130ヘクタールの土地を購入し、新たな歩みを始めました。
やがてジョヴァンニは、石灰質土壌や風通しのよい地中海性気候、昼夜の寒暖差に、ブドウ栽培の可能性を見いだします。約13ヘクタールの畑を開き、シチリアの個性豊かな品種を栽培し始めました。
二人が目指したのは、魅了された土地の豊かさを損なうことなく、ワインとして表現すること。その思いから、創業当初より持続可能な農業を掲げ、2005年から有機栽培を実践。2015年には、すべてのワインで有機認証を取得しました。
2010年には、手摘みしたブドウを速やかに運び、温度管理のもとで醸造できるセラーを建設。同時に太陽光発電システムを導入し、エネルギーの自給自足も実現しています。
モスカートやカタラットの柑橘や花々を思わせる香りといきいきとした酸、ネレッロ・マスカレーゼの繊細さ。それぞれの品種が、この地ならではの個性を映し出します。
グラスを傾けると、石垣の続く畑や、長い年月を生きてきたオリーブの木々が目に浮かぶ。ジアジーラのワインには、二人が心を奪われた東シチリアの風景が、静かに息づいています。

GIAGIRA BIANCO 2023

KERATION 2023

MORHUM 2024
※欠品中。次回2027年1月頃入荷予定
シチリア南東部のロゾリーニは、強烈な太陽をたっぷり浴びるため果実の熟度は高くなります。そしてアフリカからの熱風(シロッコ)が果実の旨味を育て、イオニア海からの冷たい海風(グレカーレ)と真っ白な石灰質土壌がブドウに綺麗な酸や塩味を与え、飲み心地の良いエレガントなスタイルに仕上がります。そんな独特のテロワールの影響でネレッロ・マスカレーゼ特有の長期熟成を待つ硬さはなく、若いうちから熟したチェリーや地中海のハーブの香りが開いています。果実のふくよかさがあるのに、驚くほど透明感がある、そんな美しいバランスを感じらられるワインです。ブルゴーニュグラスでの提供がおすすめです。Alc.13.5%
