I LANGI

イ・ランジ
トスカーナ州 フィレンツェ マルマンティレ村
イ・ランジはフィレンツェの西10kmほどの場所にあるマルマンティレにてアグリツーリズモを併設しているワイナリーです。 1977年に現当主であるカミッロ・コテレッサがアンティノリ家の所有していた葡萄畑を購入したところからスタートします。ここの土壌は複雑で、砂利、粘土に石灰岩が多く含まれているのが特徴だと言います。 その後息子のノンニが家族経営の農場を引き継ぎ、現在のイ・ランギを徐々に築き上げていきました。現在はノンニの二人の息子のロレンツォとフランチェスコが主軸となって農場の管理と経営を分担しています。 管理する約50haの畑のうち18haが葡萄畑となっており、残りがオリーブの畑になります。栽培する品種はサンジョヴェーゼ、カナイオーロ、カベルネフラン、シラー、コロリーノ、トレッビアーノ、マルヴァジア、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネで、すべての畑で有機栽培が実践されています。 元々葡萄の品質には定評のあったワイナリーですが、醸造設備に問題を抱えており高品質なワインを作るのに苦労をしていましたが、近年ワイナリーへの投資によって醸造設備などを全て一新し、最新の設備を備えたワイナリーになりました。 情熱、意志、家族への信頼、故郷の文化への敬意、環境保護に重点を置いた革新、そして未来への明確なビジョンを持ち新たな出発をしたワイナリーです。

IRA 2022

イラ
品種
ソーヴィニヨン・ブラン 100%
樹齢
10年

マルマンティレ。南向きの粘土質土壌。標高350m
収穫
手摘みにて9月上旬に収穫。
醸造
野生酵母で12度で管理したステンレスタンクにて発酵後瓶詰め。その後4ヵ月瓶熟。
イタリア語で大きな怒りを意味する IRA という名前は、気候条件が最適ではなかった谷底に葡萄畑を作るために何年にもわたる努力、汗、実験の後に生まれました。洋梨やハーブ、石灰、レモンの皮やグレープフルーツのアロマ。口中ではほどよく熟した白系果実が広がりアフターまで透明感のある綺麗な酸味が続いていく。果実味の強さで押しつけず、アタックからフィニッシュまで高いレベルでバランスが維持されていて、バジルとの相性も良いのでカプレーゼなどと合わせていただくのもおすすめです。トスカーナでソーヴィニヨン・ブランを生産することは非常に難しく、苦労を重ねたうえでたどり着いた思いのこもったワインです。

CHIANTI 2021

キャンティ
品種
サンジョヴェーゼ 80%
カナイオーロ 10%
メルロー 10%
樹齢
10年

マルマンティレ。南向きの粘土石灰質土壌。標高350m
収穫
手摘みにて9月末頃に収穫。
醸造
ソフトプレスで抽出後、野生酵母にて25度で管理したステンレスタンクにて発酵後瓶詰め。その後4ヵ月瓶熟。
透明感のある綺麗なルビー色で、赤系果実だけでなく、レザーやシダー、森の香りがあり、グラスに注いだ瞬間からすぐ口に含みたくなるような妖艶なアロマ。透き通ったフレッシュで透明感のある果実味と若いヴィンテージとは思えないような落ち着きも兼ね備えており、スタンダードラインから満足できる1本です。

CHIANTI RISERVA 2016

キャンティ・リゼルヴァ
品種
サンジョヴェーゼ 90%
カナイオーロ 10%
樹齢
15年

マルマンティレ。南向きの粘土石灰質土壌。標高350m
収穫
手摘みにて9月末頃に収穫。
醸造
ソフトプレスで抽出後、野生酵母にて25度で管理したステンレスタンクにて発酵後、20hlの大樽で24ヵ月熟成。
やや褐色がかったルビー色。赤系果実と海苔などのヨード香の艶やかな色気のある香りが立ち上がり誘惑されます。タンニンも完全に落ち着いていて甘味があり、程よくオークのニュアンスも感じられる。このワイナリーのサンジョヴェーゼのポテンシャルを存分に感じることのできる味わいで、是非ビステッカと一緒にボトル1本を通して楽しんでいただきたいワインです。